「スタンバイ葬」の手順とは
自分で自分の葬儀について調べて準備をしておくということを「スタンバイ葬」と呼ぶことがあります。
この言葉が一気に有名になったのは2012年になくなった金子哲雄氏の葬儀からで、金子氏は41歳という若さで亡くなったにもかかわらず、その時には既に自分の葬儀をどのようにいくらくらいで行うかについてしっかりと計画が立てられていたのでした。
金子氏のスタンバイ葬では、例えば遺影として使用する写真を自分で一番気に入っていたものにしていたり、葬儀の会場も自身が気に入っていた場所にしていたというようなふうにかなり細かい部分にまで配慮がされていたのが印象的でした。
スタンバイ葬では自分で自分の気に入った演出や場所を選べるということが最大のメリットですが、もう一つそれをするために実際いくらくらいがかかるかということを知っておくこともまた同じくらいに大きな利点となります。
自分の葬儀の方法についてあれこれと指示をすることはそれほど難しくはありませんが、実際にそれを実現するためにはどういった申し込みをしていくら位かかるのかを丸投げしてしまっては意味がありません。
まずは自分の葬儀でやりたいことをピックアップし、それから見積もりをとってできたら生前に予約までをしておきましょう。
事前に葬儀の見積もりをとるには
まず先に予備知識として知っておいてもらいたいのが、葬儀のための費用がいくらくらいかかるものかということです。
全国的な平均でいくと、一般的な葬儀をするために必要となる費用は約200万円となっています。
高額なものでは1千万円を超えるものもあるようですが、逆に最も安いプランで行う場合なら20万円くらいで収めることも可能となっています。ただし全国的な傾向として時勢を反映してか葬儀にかかる費用をできるだけおさえようとする動きが見られています。
一般的な仏式の葬儀の場合には、まず葬儀を行う施設の利用料金とセッティングのための費用一式の他、寺院に依頼する場合の費用、さらに通夜振る舞いや精進落としとして出される会食のための費用までもが含まれます。
上記の金額はこの3つを合わせた費用となっています。
これが例えば間に宗教を入れない無宗教式にしたり、仏式以外の宗教による式にしようとするとまたかかる費用も全く異なってくるため、まずは希望の式を執り行うことができる施設に問い合わせてだいたいの費用の見積もりをとってみることが最初となります。
見積もりは施設に直接話をしにいくこともできますが、もっと楽にするときにはいくつかの式場と提携のある葬儀社に依頼をするのがよいと言えます。間にはいる葬儀社にもいくつかの種類があるので、まずは信頼できる葬儀社を見つけておくことがよいでしょう。
忘れがちな費用に注意
葬儀費用の中には、葬儀の会場代や火葬などの費用といった基本的なもの以外に、見積もりに入れ忘れがちな費用が存在します。
例えば、香典を頂いた方に贈る「香典返し」などが挙げられるでしょう。香典返しとは、頂いた香典に対する感謝の気持ちとして贈られるもので、頂いた金額の半値程度の物を選ぶのが一般的となっています。
こちらは、葬儀や火葬の後に贈ることが多いため、葬儀費用の見積もりに入れ忘れがちになるのです。昨今は、香典返しを専門に扱うギフトショップも多いため、品々を確認しつつ見積もりを立てておくほうが賢明と言えるでしょう。
保険に入ってみるというのも手段
希望の葬儀方法について調べてみたら、思っていたよりも費用がかかることがわかったということもあります。
というのも普段一般的な葬儀では数日以内に決めないといけないという事情もあるので、大抵の場合全ての流れが一式になったものとしてプランが組まれているからです。ですのでそうした一般的なプラン以外の演出などをしようとすると、どうしても多額の費用がかかってしまいます。
もし必要になる葬儀の費用が準備するのが難しそうなら、葬儀費用のための保険に入っておくのもよい方法です。最近はシニア向け保険もかなり充実してきており、老後のための生活資金の他に葬儀資金まで保険でカバーできるというものも販売されています。保険に加入するときには希望する葬儀方法もカバーできるかどうかも確認しておきましょう。